レンタカーで巡るシチリアの旅

シチリア旅行記5日目 タオルミーナに感動

 

タオルミーナの町から見下ろした海岸線

 

シチリア旅行5日目はシチリア島東海岸のリゾート、タオルミーナ(Taormina)を目指してレンタカーで移動です。

 

4時間のドライブになるため、10時にはホテルをチェックアウトしました。空港のあるパレルモを通り抜け、A19という高速道路で内陸側から東に向かいます。シチリアの高速道路はしっかりしており、日本とあまり変わらない気持ちで運転できます。もちろん、車が左ハンドルで右側車線走行なのには注意が必要ですが、すぐに慣れます。

 

2時間程運転をしたところのパーキングエリアで休憩をすることにしました。売店でカプチーノを買って休憩しました。伸びをして、トイレにも寄ります。

 

さて、ここで面白いのが、パーキングエリアのトイレのシステムです。入口付近に大きなキッチンペーパーロールを持ったお兄ちゃんがいて、最後に手を洗うと、すかさずペーパーを差し出してくれます。それを受け取って手を拭き、入口に置いてあるお皿の中にチップを入れる仕組みになっています。ハンカチを持っているので本当はペーパーはいらないのですが、郷に行っては郷に従え、ということでペーパーを受け取り、20セントのチップをおいておきました。

 

ただし、これ、知らなかったら戸惑うと思います。なぜならそのお皿には見せ金として、2ユーロコインがいくつも置いてあるのです。私は事前にイタリア旅行の本を読んで知っていたのですが、うーん、特に他人に流されやすい日本人はひっかかっちゃうんじゃないでしょうか。見ていると、やはり地元っぽい人は10-20セントコインしか置かないのですが、小さい金額のコインはすぐにそのお兄ちゃんがポケットに入れて片付けてしまうので、傍から見るとみんなが2ユーロコインしか払ってないように見えるんです。

 

A19という高速道路。しっかり整備されており車の数が少ないので運転しやすい

 

休憩を終えて運転を再開です。内陸部はやはり乾燥地帯のようで、岩山と背の低い木が多く、日本では見慣れない新鮮な景色です。天気も良く、車の数が少ないのでドライブは非常に快適です。

 

と、順調な運転を累計3時間続けたところで、トラブルが発生しました。

 

最初は、「あれ、なんだか道路の状態が悪いな、コンクリートが古いのかな」、と思いました。車の振動が少し増えた気がしたのです。日本でもレンタカーしかしたことがないので、実は経験がないのですが、「もしかして、人生初のパンク!?」と一抹の不安が頭をよぎります。休憩エリアに駐車して、タイヤを触ってみる。もちろん、自転車のタイヤじゃないので触ってもハッキリとはわからない。次に車を真後ろから見てみる。うん、間違いない、左側のタイヤの方が車の重みで圧迫されて若干だが左に傾いています。まだ症状は軽いですが、間違いなくパンクです。

 

さて、どうしたものでしょうか?うーん、このレンタカー、ジャッキもないし、スペアタイヤものってないぞ。高速道路沿いのガソリンスタンドできいてみましたが、英語が通じません。身振り手振りで伝えると、むこうも身振り手振りで説明してくれます。優しいな、シチリアの人。どうやら、このガソリンスタンドでは直せないようです。もっと大きなガソリンスタンドか修理工場にいく必要があるらしいです。うーん、パンク経験がないのでよくわかりません。とりあえずはまだ走れるので、本来は高速道路にのったまま通過するはずだったシチリア第二の都市、カターニア(Catania)に寄ることにしました。

 

カターニアは全く下調べをしていなかったので、とりあえず町中を通りながらガソリンスタンドか修理工場をランダムに探してみることにしました。しかしながら、おそらく旧市街を運転していたようで、道が狭くて一方通行も多くて、大変。間違って入った一方通行でたまたま前と後ろからパトカーに挟まれてしまうこともありましたが、迷惑そうな顔をされただけで問題にはなりませんでした。

 

冷や汗をかきながら走り続けたところで、いかにも町の車修理屋という小さな修理工場をたまたま発見。やっぱり日頃の行いが良いせいでしょうか。いや、そうだったらもともとパンクにならないか。身振り手振りで伝えて、最後には妻の知り合いのローマ在住のイタリア人に携帯電話から代理で話してもらって、160ユーロで修理をお願いできました。ふぅ、2時間はロスしましたが、なんとかなったことに安心です。明るいうちで良かった。この160ユーロはHertzレンタカーに請求しようと考えレシートをしっかりもらって、再出発しました。

 

さて、なんとか高速道路に戻り、タオルミーナを再び目指します。A18という高道路に乗り換えて30分くらいでタオルミーナの看板が見えてきました。海沿いの崖の上の町で、おそらく公共の大きな駐車場がいくつかあります。事前にホテルに確認しておいたので、Ponta Catania Parkingという駐車場に入り、無事に駐車できました。いやぁ、疲れた。ホテルに電話をすると、ポーターが迎えにきてくれました。マッチョなお兄さんがスーツケースを二つ引っ張っていってくれます。駐車場からタオルミーナ町中のホテルまで歩いて5分ほど、そのポーターの後をついていきます。いやぁ、タオルミーナはキレイな町ですね。ホテルにいくまでの道を歩いているだけでもわくわくしてきます。無事にチェックインを済ませ、部屋で一休憩。

 

われらがホテル、Hotel El Jebelの門構え。白い石と、紫のブーケンビリアのコントラストが美しい

 

Hotel El Jebelの室内。白とベージュで統一された、控えめながら心躍る素敵なインテリア

 

Hotel El Jebelはタオルミーナの中心街にあるので観光に便利な上、デザインもサービスも大満足でした。特に、妻が気にいたく気に入っていたのがデザインです。ホテルの門構えから、共用内部、客室のデザインまでどれも洗練された美しさ。客室に一歩入ると飛び上がった喜んでいました。いつかは自分の家もこういうデザインにしたい、と言っていたほどなのでよっぽど気に入ったのでしょう。インターネットで予約していた私はお褒めのお言葉を頂戴しました。

 

さて、休憩後はもう既に夕方になっていたので、疲れていたのもあり、町の散策は明日に回して、夕食にすることにしました。もともとFigaroで目星をつけておいた、ホテルから歩いて10分程のところにあるAl Melogranoというレストランにしました。注文したのは、カポナータというシチリア伝統の前菜、アーティチョークの花のフライ、マグロのステーキ、シーフードスパゲティ。どれもおいしく、レストランの雰囲気もよく、何よりもウェイターが優しかったのが印象的。タオルミーナの町中は英語がかなり通じるので安心。サン・ヴィートとは随分違います。

 

カポナータというバルサミコ酢をきかせた野菜がメインの郷土料理

 

イタリアらしい前菜と言えば、アーティチョークの花のフライ

 

夕食後にホテルに戻る途中の町の広場から海が見下ろせました。その時に人生で初めて見たのが、海面に反射する月の光です。地面にうつる雲の影もそうだけど、シチリアでは新しい自然現象に出会えませた。明日はこの海で泳いでみよう、そう考えながら早めの就寝としました。

 

海面にうつる月。日本ではみたことなかったなぁ


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